Google Workspace(旧:G Suite)は様々なエディション(プラン)が用意されており、企業向けや教育機関向け、非営利団体向けまで幅広く用意されています。
この記事は、多彩なエディション別に機能や価格の比較、支払い方法についてなどの Google Workspace を選ぶ時の参考記事です。
比較表を参考にしていただき、利用用途に最適なエディションを見つけてください。
Google Workspace について

Google Workspace は Google が提供しているクラウドベースのグループウェア サービスです。
以前は、G Suite という名称でしたが 2020年 10月に名称変更と仕様変更のリブランド発表がありました。そして 2021年 4月 1日から Google Workspace のみの販売になりました。
Google が使用している省略表記は「GWS」です。
GWS には利用用途に合わせて多様なエディションが用意されており、エディションによって利用できる機能や価格が異なります。
- ビジネス向け
- Business
- Essentials
- Enterprise
- Frontline
- Essentials
- 教育機関向け
- Education
- 非営利団体向け
- Nonprofits
ここでは ビジネス向けの GWS について解説します。
Google Workspace Business
Business は、GWS の利用開始にあたって操作性と費用対効果の向上につながる、カスタマイズされたサービス群が提供された中小企業向けのエディションです。
Business Starter | Business Standard | Business Plus | |
---|---|---|---|
ユーザー数 | 300 ユーザーまで | 300 ユーザーまで | 300 ユーザーまで |
料金 | 680 円/月 8,160 円/年 | 1,360 円/月 16,320 円/年 | 2,040 円/月 24,480 円/年 |
Google ドライブ(ストレージ) | 30 GB/ユーザー | 2 TB/ユーザー(プール) | 5 TB/ユーザー(プール) |
共有ドライブ | ✕ | ○ | ○ |
Gmail、カレンダー、ToDo リスト | ○ | ○ | ○ |
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、Chat | ○ | ○ | ○ |
Google Meet | 150 ユーザーまで | 250 ユーザーまで | 250 ユーザーまで、ライブ ストリーム(10 万人)、 AI ノイズ キャンセル |
Apps Script | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
セキュリティ | Cloud Search Platform | Cloud Search Platform Vault 高度なエンドポイント管理 | |
追加機能 | – Google Meet:会議室、背景のぼかし、ホワイトボード機能、自動字幕起こし | – Google Meet:ブレイクアウト セッション、共同管理、録画、QA、アンケート – Google Chat:高度なチャットルーム機能、セキュリティとレポートの管理 – コラボレーション:PIN の確認による共有、ドキュメントの承認、共有のチームドライブ | Standard の機能 + – Google Meet:リアルタイム翻訳、ミーティングのリアルタイム文字起こし、出欠状況の確認 |
サポート サービス | 標準 サポート | 標準 サポート(有料でアップグレード可能) | 標準 サポート(有料でアップグレード可能) |
Google Workspace Enterprise
Enterprise は、追加の生産性向上機能、エンタープライズ級の管理機能、最先端のセキュリティおよびコンプライアンス機能といった、チームレベルでも組織レベルでも利用可能な一連のサービスが提供されている大企業向けのエディションです。
Enterprise Essentials | Enterprise Standard | Enterprise Plus | |
---|---|---|---|
ユーザー数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
料金 | 1,130 円/月 13,560 円/年 | 2,260 円/月 27,120 円/年 | 3,400 円/月 40,800 円/年 |
Google ドライブ(ストレージ) | 1 TB/ユーザー(プール) | 必要に応じて拡張可能* | 必要に応じて拡張可能* |
共有ドライブ | ○ | ○ | ○ |
Gmail、カレンダー、ToDo リスト | ○ | ○ | ○ |
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、Chat | ○ | ○ | ○ |
Google Meet | 150 ユーザーまで | 250 ユーザーまで(ライブ ストリームは 1 万ユーザーまで)、会議室 | 250 ユーザーまで(ライブ ストリームは 10 万ユーザーまで)、AI ノイズ キャンセル |
Apps Script | 利用不可 | 利用可能 | 利用可能 |
セキュリティ | Cloud Search Platform Vault | Cloud Search Platform Vault 高度なデータ損失防止(DLP) Cloud Identity Premium(CIP) | Cloud Search Platform Vault 高度なエンドポイント管理 高度なデータ損失防止(DLP) Cloud Identity Premium(CIP) コンプライアンス認定資格 セキュリティ センター |
追加機能 | – コラボレーション:コネクテッド シート – Google Meet:ブレイクアウト セッション、挙手、QA、アンケート、ホワイトボード機能、出欠状況の確認 | Essentials の機能 + – 管理:企業向けの高度な管理機能とカスタマイズ | Standard の機能 + – コラボレーション:AppSheet PRO、コネクテッド シート、サードパーティ製 アーカイブ ツールとの統合 – インサイト:ワーク インサイト |
サポート サービス | エンハンスト サポート(有料でアップグレード可能) | エンハンスト サポート(有料でアップグレード可能) | エンハンスト サポート(有料でアップグレード可能) |
Google Workspace Essentials
Essentials は、使う予定がない Gmail などのサービスにコストをかけることなく、Google Meet、ドライブ、Chat、Jamboard の Google Workspace ユーザー機能と管理機能が提供されるチーム向けのエディションです。
Essentials | |
---|---|
ユーザー数 | 無制限 |
料金 | 1,020 円/月 12,240 円/年 |
Google ドライブ(ストレージ) | 100 GB/ユーザー |
共有ドライブ | ○ |
Gmail、カレンダー、ToDo リスト | ○(Gmail は使用不可) |
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、Chat | ○ |
Google Meet | 150 ユーザーまで |
Apps Script | |
セキュリティ | |
サポート サービス | 標準 サポート |
Google Workspace Frontline
Frontline は、コラボレーションとコミュニケーションのためのツールが含まれ、モバイルのみを利用することの多い現場のスタッフ向けのエディションです。
Frontline | |
---|---|
ユーザー数 | 無制限 |
料金 | 520 円/月 6,240 円/年 |
Google ドライブ(ストレージ) | 2 GB/ユーザー |
共有ドライブ | ✕:表示のみ(ファイルの作成/編集不可) |
Gmail、カレンダー、ToDo リスト | ○ |
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、Chat | ○ |
Google Meet | 150 ユーザーまで |
Apps Script | |
セキュリティ | Cloud Search Platform 高度なエンドポイント管理 |
サポート サービス | 標準 サポート |
Google Workspace Essentials
Essentials は、現在のメールアドレスを仕事で使用したり、チームメンバーと共同編集したりするために設計されたエディションです。
Essentials Starter | Enterprise Essentials | |
---|---|---|
ユーザー数 | チーム数は無制限だが1チーム 25名 | 制限なし |
料金 | 無料 | 有償 |
Google ドライブ(ストレージ) | 15 GB/ユーザー | 無制限 |
共有ドライブ | ✕:表示のみ(ファイルの作成/編集不可) | |
Gmail | ✕ | ✕ |
カレンダー、ToDo リスト | ○ | ○ |
スプレッドシート、ドキュメント、スライド、Chat | ○ | ○ |
Google Meet | 100 ユーザーまで | 150 ユーザーまで |
Apps Script | ✕ | ○ |
セキュリティ | ✕ | ○ |
サポート サービス | ✕ | ○ |
アーカイブ ユーザー
アーカイブ ユーザー は、GWS ユーザー ステータスをアーカイブ化することで離職したユーザーのデータをより安全に保持しつつ、Google Workspace サービスを利用することを防ぐことができます。
Business Plus | Enterprise Standard | Enterprise Plus | |
---|---|---|---|
価格 | 450 円/月 | 570 円/月 | 770 円/月 |
Vault | ○ | ○ | ○ |
ドライブの DLP | ○ | ○ | |
データ リージョン | ○ |
Google Workspace サポート サービス
Google Workspace 管理者 ヘルプ 以外に利用できるサポートがあります。 3つのサポートプランによって、対応スピードとサービスの組み合わせが異なります。
>> Google Workspace サポート サービス – Google Workspace 管理者 ヘルプ
標準
24時間年中無休でテクニカル サポートを提供し、最優先のケースには 4時間以内に対応。
- P1 サポートケースには 4 時間を目標に対応
- P1 ケースには 24 時間 365 日対応
- ケースと電話でのサポート
エンハンスト
1 時間以内に対応、インテリジェントな優先順位付け、サードパーティの技術サポート提供。
- P1 ケースには 1 時間で回答
- P1 および P2 ケースには 24 時間 365 日対応
- ケースと電話でのサポート
- 高度なサービス知識を持つテクニカル エキスパート
- サードパーティ製品の技術サポート
プレミアム
15分以内に対応、専任テクニカル アカウント マネージャーのサポート、追加機能も利用可能。
- P1 ケースには 15 分で回答
- P1、P2、P3 ケースには 24 時間 365 日対応
- ケースと電話でのサポート
- 高度なサービス知識を持つテクニカル エキスパート
- サードパーティ製品の技術サポート
- テクニカル アカウント マネージャー
- カスタマー アウェア サポート
- 運用の健全性の確認
- インテリジェントなシステム
- トレーニング
- 新しいサービスのプレビュー
販売価格
GWS はインターナショナル価格(USD)で販売されています。販売国によっては自国通貨/地域価格で販売されており、日本では Google Japan から日本円で購入することができます。
エディション | ユーザーあたりの月額 | ユーザーあたりの年額 |
---|---|---|
Business Starter | 680 円(6.0 USD) | 8,160 円(72.0 USD) |
Business Standard | 1,360 円(12.0 USD) | 16,320 円(144.0 USD) |
Business Plus | 2,040 円(18.0 USD) | 24,480 円(216.00 USD) |
Enterprise Essentials | 1,130 円(10.0 USD) | 13,560 円(120.0 USD) |
Enterprise Standard | 2,260 円(20.0 USD) | 27,120 円(240.0 USD) |
Enterprise Plus | 3,400 円(30 USD) | 40,800 円(360.0 USD) |
Essentials | 1,020 円(8.0 USD) | 12,240 円(96.0 USD) |
Frontline | 520 円(5.0 USD) | 6,240 円(6.0 USD) |
Essentials Starter | 無料 | 無料 |
Enterprise Essentials | 有償 | 有償 |
プロモーション/割引
GWS 販売国によって、新規利用者を増やすために公式プロモーションが行われています。
Business Starter が月額 4.2 USD(30% OFF)、Business Standard が月額 9.60 USD(20% OFF)の価格で販売されています。
>> G Suite の支払い国で料金が異なるの知ってました?

日本では、この公式プロモーションが行われていません。代わりに GWS 紹介プログラムの加盟者によって 10% OFF プロモーションコードが配布されています。このコードを使うことができます。
支払いプラン
「フレキシブル プラン」と「年間 / 定期プラン」があります。
Google との直契約をする場合はフレキシブル プランになりますが、Google Cloud パートナー(代理店)との契約の場合は年間 / 定期プランになることが多いです。
>> Google Workspace のフレキシブル プランと年間 / 定期プランを比較する – Google Workspace 管理者 ヘルプ
フレキシブル プラン
各利用料金を月ごとにお支払いするプラン(毎月払い)です。
ライセンスの追加や削除をいつでも行うことができ、その月に存在したアカウント分のみ請求が発生します。Google Workspace の利用をいつでもキャンセルでき、解約料は発生しません。
年間 / 定期プラン
年間または複数年のご利用を前提にしたプランです。
ライセンスの追加はいつでも行うことができ、アカウントの削除は契約期間が終了して契約を更新するときだけです。また、いつでも Google Workspace の利用をキャンセルすることができますが契約期間分を支払う必要があります。
購入先
Google Workspace を利用するには Google 公式または Google Workspace 代理店(販売パートナー)のどちらから購入(契約)になります。どちらかでも同じ Google Workspace を使用できますが、ビジネスで使用する場合は「Google Workspace 代理店」、個人で利用する場合は「Google 公式」になります。
>> Google Workspace の購入先は代理店?公式?
Leave a Reply
View Comments