Google Workspace を利用するには代理店または Google 公式のどちらからの申し込み、購入(契約)になります。どちらかでも同じ Google Workspace を使用できますがそれぞれのメリット/デメリットが違います。
今回は Google Workspace の代理店を選ぶポイントと、Google 公式を選ぶポイントについてご紹介します。
※ Google Workspace の代理店推しではありません
法人で利用する場合は代理店、個人で利用する場合は Google 公式になります。
代理店で契約するメリットとデメリットについて説明します。
Google Workspace 代理店とは

Google Workspace 代理店とは Google から Google Workspace を代理販売を許可された Google Workspace パートナー企業です。正しくは Sell エンゲージメントモデル の Google Cloud パートナーです。
Google Workspace 代理店も Google から Google Workspace を仕入れて販売していますが マージンがあり、パートナーレベルによってマージンが異なります。
Google は各地域ごとのユーザー ケアに限界があるため、Google パートナー企業が代わりに地域でのサポートケアを補うという形になっています。代理店の役割は Google に代わって 地域のユーザーに Google テクノロジーの説明・保証を行ない、ユーザのビジネスを拡大させるという使命があります。
※ 詳しくは「パートナー企業が謳っている「Google Cloud パートナー」とは?」をご覧ください
Google と直接契約しても 代理店と契約しても同じ Google Workspace を利用することができます。
代理店で契約するメリット
請求書払いができる
代理店から Google Workspace を契約すると支払い先が Google ではなく、契約した代理店になります。そのため、その国の税務にあった請求書 / 明細書 / 領収書が届くので経理処理がしやすくなります。
Google 公式でメールまたは郵送で請求書を入手することがきますが個別の対応ができないので経理面では不便です。
導入計画やプランの相談可能
Google Workspace に様々なエディション(プラン)があり、プランによって機能や制限があります
代理店だと導入前にどのエディションが適切か、エディションごとの特色について相談や説明を受けることができ、適切なエディションを使用することができます。
Google に直接お問い合わせして導入相談をすることができますが公式での回答で塩対応になりがちです。
支払い方法が豊富
Google と契約した場合の支払い方法は日本円または米ドル建でのクレジットカードまたはデビットカードになりますが、代理店では銀行振り込み、前払いやクレジット払いなどの支払いを選ぶことができます。
独自のサポートが利用できる
代理店で契約すると独自のサポートが利用できるケースがあり、初期設定代行、テクニカル サポートやサードパーティ製のツール利用などがあります。
代理店のデメリット
契約期間が1年
代理店との契約はフレキシブルではなく、1年契約の前払い方式が多いです。
新しくユーザーを増やす場合は契約した残り期間分を支払うことになります。
たとえば、1月に代理店で契約して 8月に追加でアカウントを追加する場合は残りの4月分(8〜12月)を支払うことになります。
途中でGoogle Workspace の解約や他の代理店を変更したい場合は残りの期間分は返ってこないことがあります。
Google 公式ではユーザー自身がフレキシブルまたは 1年契約を自由に選ぶことができます。
アカウントを自由に削除できない
1年契約場合、使用しなくなったアカウントを途中で削除(解約)することはできません。削除できるのは契約更新月のみになります。
いつでもユーザーの削除するには支払いプランが「フレキシブル プラン」にしなければなりません。
代理店での値引き
代理店によっては定価で提供しているケースと既に割引を宣言しているケースの代理店があります。
代理店は Google から Google Workspace を仕入れて販売しています。この仕入れ価格は パートナーのパートナー レベルによって仕入れ価格が異なります。恐らく、10 〜 25%ぐらいは割引されて仕入れていると思います。また、大口案件やキャンペーンなどを割引とは別で Google から何かしらの特典またはインセンティブ プログラムはあると思われますので定価で提供している代理店でも Google Workspace の購入数によって割引を適用しているはずです。
Google 公式でも 10%OFF プロモーションコードを配布しているので代理店で契約する際には割引について聞いてみるのがいいでしょう。
Google Cloud パートナー レベルは「メンバーレベル < パートナー レベル < プレミアレベル」があり、最高位はプレミアレベルになります。契約する際にはパートナー レベルが高い代理店を探すといいでしょう。
代表的な Google パートナー企業(プレミアムレベル)
Google Workspace での勘違い
個人(1名)でも利用可能
![[Google Workspace] Google Workspace OnAir](https://storage.4watcher365.dev/1e100/55dc5679-solution-workspace.jpeg)
個人(1名)でも利用可能
Google Workspace は個人でも法人でも利用することができます。
代理店の場合は 最小契約数(ロット)が定めている場合があり、利用ユーザーが少ない場合は契約を断られる場合があります。その場合は Google 公式から購入することになります。
公式サポートで問い合わせ可能
Google 公式と契約しても Google Workspace サポートチームに問い合わせることができるので、使い方や特性を尋ねることができます。問い合わせ方法は「メール」「電話」「チャット」の 3つです。
より高度なサービス知識、サードパーティ製品の技術サポートを求める場合は有償サポートに加入することになります。
これは代理店との契約していても公式の Google Workspace サポートチームに問い合わせることが可能です。
![[Google AdSense] AdSenseのレポートを有効活用してさらなる収益向上を目指しましょう。](https://storage.4watcher365.dev/1e100/f06530a7-adsense-reporting-insights-japanese.png)
エディションのアップグレード/ダウングレード
Business Starter から Business Plus へのアップグレード、または反対に Business Plus へのBusiness Starter ダウングレードを行うことが可能です。
フレキシブル プランはいつでもアップグレードまたはダウングレードが可能ですが、1年契約の場合はアップグレードはいつでも可能ですがダウングレードは契約更新月のみ可能です。
代理店の多くは 1年契約のため、ダウングレードは難しいのでアップグレードをする際に適切か要検討が必要です。

円建て払い可能
代理店の説明ページで「円建てで支払い可能」と記載されていますが、Google 公式で契約しても円建てで支払いすることができます。USD建ての支払いも可能です。

導入設定は複雑ではない
代理店の導入サポートがなくても専門家でなくても Google Workspace の導入は簡単です。
Google Workspace の導入には「ドメイン認証」を行うことになります。認証方法は「メイン所有権を証明& MX レコードの設定方法」をご覧ください。
![[Google for Education] Google Workspace for Education ご紹介セミナー](https://storage.4watcher365.dev/1e100/b22fa997-workspace-for-edu-higheredu-jp.png)
どこまで無料?テクニカル サポート
代理店のテクニカル サポート範囲が記載されていないケースがあり、基本的な使い方は無料、ユースケースや特殊な機能に関しては有償となっている場合があります。
専門スタッフもわからない場合は Google 公式に問い合わせています。つまりは、会社が持っているノウハウ以上のことは答えられないのでテクニカル サポートを利用する場合は代理店の実績を調べておいたほうがいいでしょう。
※ 代理店によっては、テクニカルサポートを提供していないこともあります。
まとめ
法人で利用する場合は 代理店 で契約するほうがメリットが多いですが、割引が受けれるかは交渉になります。少人数の場合は代理店よっては契約が断られるケースがあります。
個人で利用する / 少人数の法人で利用する場合は Google 公式との契約になります。
代理店と契約する際には「よく個人ブログで 10%OFF プロモーションが配布されていますが貴社でも同様のプロモーションが受けられますか?」と問い合わせてみてください。
代理店によっては値引きが行われるかもしれません。
後日談
これは会社が代理店 経由で Google Workspace を導入したケースですが、
契約した後は次の契約更月まで公式に障害があっても何も連絡がありませんでした。また、テクニカル サポートを使っても公式のページを渡されるだけでノウハウの共有やソリューション提案がなく、残念な代理店に当たったことがあります。
代理店によっては質が異なるという話です。
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