この記事は Google Workspace Business Plus に主点として紹介記事です。
Business Plus とは
Google Workspace Business Plus は、Google Workspace Business の最上位エディションで Business Standard に含まれるすべての機能に、高度な管理機能が拡張されたエディションです。
このエディションはデータ監査が必要なビジネスや企業に向きとなっています。
利用料金
日本では、1 ユーザー あたり次の価格で提供されています。
フレキシブル プラン | 年間プラン | |
---|---|---|
月間 | 2,448 円/月 | 2,040 円/月 |
年間 | 2,9376 円/年 | 24,480 円/年 |
Business Plus から次の機能を使用することができます。
機能 | Business Starter | Business Standard | Business Plus |
---|---|---|---|
管理者やチームに適したビジネス向けメール | ● | ● | ● |
ドキュメント、スプレッドシート、スライドなどのコラボレーション ツール | ● | ● | ● |
ファイルやメールを保管できるオンライン ストレージ | 30 GB | 2 TB | 5 TB |
チームで共有するファイルを保存して検索、アクセスする共有ドライブ | – | ● | ● |
参加可能なビデオ会議 | 100人まで | 150人まで | 500人まで |
メール、ドキュメント、予定などを検索するための統合された Google Cloud Search | – | ● | ● |
重要なファイルへのアクセス、ファイルの共有や削除が行われた場合のアラート | – | ● | ● |
カスタマイズ可能なデータ保持ポリシー | – | ● | ● |
サービスや機能へのアクセスをプロフィールに基づいてコントロール | – | ● | ● |
高度なセキュリティと管理機能 | – | – | ● |
フレキシブル料金 (1 ユーザーあたり) | ¥816/月 | ¥1,632/月 | ¥2,448/月 |
Business Plus とするユースケース
ユーザー視点
基本的な機能は Business Standard に備わっていたため、Google ドキュメントやスプレッド、スライド、チームドライブを使った仕事には大きな変化はありません。
Business Plus になったことで Google Meet を使ったウェブ イベント運用が容易になりました。最大人数と録画機能が追加されことで ウェビナー開催の要件が広がり、大規模な会議 グループ企業での総会や株主総会など外部サービスを頼らず、自社運営をすることができるようになります。また、ストレージ容量が 1 ユーザー 5 TBに増量されたことにより、ストレージ制限の心配がなくなりました。
管理者 視点
1つ目は、5 TB になったことでストレージ容量に悩むことから解放されます。HD 画質の動画 2,500 時間分、またはOffice ファイル形式で保存されたドキュメント 3,250 万ページ分 相当にあたります。
2つ目は、Business Plus 以上のエディションから Google Vault が利用できることになったことです。一般的に馴染みのないツールですが、監査部門や成長フェイズに入った企業には監査ログを必要とします。
例えば、IPO を目指す組織や法務で必要とする案件、ISO の取得などで内部監査でログの取得・維持を求められる際に管理者として便利です。
最後に、エンドポイント管理が 基本 から 詳細 になったことで、高度なモバイル管理できるようになります。
2段階認証は Business Starter から備わっていましたが、Business Plus では デバイスをリモートワイプ / iOS アプリを管理/ Android の仕事用プロファイルを使用 とデバイスから組織のデータをより綿密に管理するといったことを行えます。
Business Plus を選ぶべき理由
より高度な管理機能を備えた Business Plus ですが、基本的な機能面は Business Standard と同じになりますが「ストレージ容量」「Google Meet 拡張機能」「Google Vault」が Business Plus を選ぶポイントになります。
ストレージ容量で選ぶ
ストレージ容量 は 2 TB から 5 TBになります。
G Suite では「ドライブ ストレージの追加オプション」でストレージを増やす方法がありましたが、Google Workspace ではこのオプションは利用できなくなりました。
ユーザーを追加するか アップグレード の 2つ方法でストレージ容量を増やすことができます。他の機能に関心がなくストレージを心配している場合はアップグレードせずに、ストレージ目的でユーザーを増やす方法が良策です。または Google Cloud Storage などの外部ストレージを活用することで容量を節約することができます。
Google Meet 拡張機能で選ぶ
同時参加人数が 150 名から 250 名、録画機能と出席確認が利用することができるようになりました。
グループ企業の総会、株主総会や大規模なウェビナーを開催する場合は 最大人数がポイントになりますが、そうでない場合は Business Plus を選ぶべきではりません。録画については OBS Studio などのソフトウェアを利用することで擬似的に Google Meet 画面を録画することができます。
Google Vault で選ぶ
Google Vault は Gmail や Google Chat などの Google サービスでの記録をアーカイブ、データ管理、保全を行う監査ログ サービスです。
以前は Google Vault のライセンス購入することができましたが、Google Workspace では Business Plus 以上のエディションのみ利用可能となっています。
Google Vault を利用したい場合は Business Plus を選ぶことになります。
※ Google Worksace Frontline のみ、ライセンス購入することができます。
まとめ
企業コンプライアンスまたはビジネス上で監査ログを必要としている / 151 人以上でビデオ会議を行う必要がある / 大規模なストレージを利用する必要性があるといった企業は Business Puls を選ぶのが最良です。
特に大きなポイントは「Google Vault」になります。
監査ログを必要とするビジネスやコンプライアンスは必ず Business Puls 以上を利用することになります。
それ以外、上記に当たらない場合は Business Standard を選んでください。
また、販売パートナー(代理店)と契約している場合は、Google Workspace のアップグレード/グレードダウンする時期が決まっていますのでご注意ください。(1年に一度:更新月のみ)
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