[GCP] Google Cloud による内製化支援

Google Cloud 公認のアプリケーション開発支援プログラム「Tech Acceleration Program」

明日を変えるその一歩を一緒に。

明日を変えるその一歩を一緒に。

Tech Acceleration Program とは

Google Cloud は、将来的な開発内製化を目指す企業や組織のために、チームの皆さんで参加いただける「Tech Acceleration Program」を用意しました。このプログラムは、より迅速で効率的なアプリケーション開発を体験いただける、数日間で完結するアジャイル型のワークショップです。

開発予定のアプリケーションのプロトタイプ開発や、最適なアーキテクチャ設計など、それぞれのお客様に合わせた内容で実施します。

Tech Acceleration Program とは、Googel Cloud のアプリケーション モダナイゼーションチームが KPI に即したがアプリケーションのプロトタイプ作成と社内開発に最適なアーキテクチャの設計を短期間で実現するためのワークショップです、通称、TAP。
要件定義・設計などを検討する 2 日間の事前ディスカッションと、それを踏まえた 3 日間のプロトタイピング、合わせて全 5 日間のプログラムが提供されます。
ワークショップ自体は無料で行われますが、使用する Google Cloud などのシステム利用料は別途 支払いになります。
また、Tech Acceleration Program は Google Clould Japan 独自のプログラムです。

Tech Acceleration メニュー

Tech Acceleration Program には、開発を支援する「ソフトウェア プロトタイピング サポート」と、設計を支援する「アーキテクチャ設計 サポート」の2つのメニューが用意されています。

ソフトウェア プロトタイピング サポート

ソフトウェア プロトタイピング サポートは、アプリケーション基盤の意思決定者、テックリード、内製化を行うエンジニアを対象とした 3~5日間のメニューです。
実際に申込者の開発予定のアプリケーションに関するプロトタイプを Google Cloud エンジニアが Google Cloud のプロダクトを利用して開発するサポートを行います。

アウトプット

  • ビジネス課題、データ連携などを整理した図
  • 課題を解決するための、理想のアーキテクチャ図
  • 継続的な支援内容のプランニング

アジェンダ

  • 現状のヒアリング、プランニングの実施
  • ビジネス課題と解決のストーリー作成
  • 現在のデータフロー、アーキテクチャの整理
  • 課題を解決するための議論
  • 継続的な支援についての議論

アーキテクチャ設計サポート

アーキテクチャ設計サポートは、プロダクト全体のアーキテクチャーやデータ連携フローのアーキテクトが対象とした 1~2日間のメニューです。
既存のシステムアーキテクチャ設計、または既存のシステムの再設計のサポートを行います。

アウトプット

  • 開発するシステムのアーキテクチャ図の作成
  • お客様自身で開発された、Google Cloud を利用した
    システム(プロトタイプ)

アジェンダ

  • プランニングの実施
  • 構築するシステムの方向性について議論
  • 方向性確定後、利用するプロダクトの説明
  • お客様自身で開発を進める(with Google サポート)
  • 今後についての議論

社内開発の課題に応じて、内製化支援パートナーがサポート

Google Cloud のシステム開発内製化支援パートナー (Google Cloud パートナー) により、6 つのステップでシステムの内製化を支援します。

GCP:Tech Acceleration プログラムの Google Cloud パートナー
  1. DX 実現のための課題解決・戦略立案などのコンサルを実施する「ビジネス アセスメント サービス」
  2. アジャイルな開発組織の立上げ支援を行う「組織・体制作り支援 サービス」
  3. DX へ取り組む業務ターゲット・サービステーマを選定する「テーマ選定 サービス」
  4. お客様体制内の技術スキルを評価する「技術スキルアセスメント サービス」
  5. お客様の PoC 支援やパイロット開発支援を行う「開発支援 サービス」
  6. 運用フェーズに入ったお客様への定期的なアドバイスを行う「活用・運用支援 サービス」

専用スペース

Google 合同会社の六本木オフィスに Tech Acceleration プログラムを実施する専用スペースが設けられています。

Google 合同会社 六本木オフィス:Tech Acceleration Program 専用スペース

まずは始めてみましょう

必ずしも 6 つのステップを順番に進めていく必要はありません。

GCP:アプリケーション開発支援プログラム Tech Acceleration プログラム

新しいサービス開発のターゲットは決まっているがスキルが足りていないと感じている場合には、Google Cloud 、Google Cloud パートナー、プログラム申込者の 3組でしながら開発を行い、徐々に申込者自身で内製化が可能になるようなサポートも行えます。
また、内製化のステップが進みアジャイルな開発体制が出来つつあるが、増えてくるアプリケーションの運用や維持管理に工数がかかり出しているというようなケースには DevOps の効果的な運用方法などを定期的にアドバイスしたりアセスメントを行うこともできます。
DX に取り組みたいが何から手をつけたらよいか分からないというようなケースにもビジネス アセスメントのサービスでビジネス課題を整理するコンサルテーションの受講や、テーマ選定のワークショップ実施など、パートナーのサービスを適材適所で検討することも可能です。

実施スケジュール (ソフトウェア プロトタイプ サポートの例)

[GCP] Google Cloud による内製化支援

Day 0:Planning (対象とするアプリケーションの内容、課題と期間内のスコープ設定)

対象とするアプリケーションの内容、課題確認とプロトタイピングの実施にあたって場所、体制、関係者、IT 環境を確認を行います。

  • 実現したいビジネス目標、改善したい KPI、現状の課題、プロトタイプとしての開発する MVP (Minimum Viable Product = 実用最小限のプロダクト) としての実装要件のヒアリング
  • プロトタイピングとする対象のアプリケーションで利用を想定している技術要素、未確定事項などを確認
  • 実行体制の確認、必要に応じたビジネス関係者などのステークホルダーの調整、実施場所や期間、実施内容の調整

Day 1:Training (プロトタイプの開発にむけて必要となるスキルのトレーニング)

プロトタイプの開発に向けて必要となるスキルのトレーニングを行います。Customer Engineer によるプロダクト説明会やハンズオン、有償トレーニングによる集合研修などを需要に合わせて実施します。

  • 利用するプロダクトの説明やハンズオンを含めたトレーニングの実施
  • 申込者の状況に合わせて、有償トレーニングによる事前の集合研修や説明会も合わせて実施
  • プロダクトに関するトレーニングだけではなく、CI/CD や SRE など、モダンな開発に必要な知識についても必要に応じて補足

Day 2:Service Design & Architect (プロトタイピング開発のためのサービス デザインやアーキテクチャ設計)

対象のサービスをビジネス ドメインから検討し、サービス デザインやシステムのアーキテクチャ デザインを実施します。プロトタイプの開発に着手できる状態を作ります。必要に応じて CI/CD データ移行まで検討します。

  • 対象のサービスのシステムやシステムのアーキテクチャーを申込者と一緒にディスカッションしながら設計
  • マイクロサービスでの実装が適している場合には対象ビジネスのステータス (利用部門など) と一緒に、ビジネス ドメイン分析を行い、マイクロサービスの設計についても検討
  • 必要に応じて CI/CD やデータ移行まで検討し、プロトタイプの開発に着手できる状態を作る

Day 3〜4:Develop Prototype (プロトタイプの開発)

ここまでにデザインしたシステムを Customer Engineer が支援しながら開発します。必要となる情報、課題などをその場で解決します。PoC の検証可能なプロトタイプの開発を行います。

  • ここまでにデザインしたシステムを Google Cloud の Customer Engineer が構築支援させていただきつつ開発、デプロイを実施
  • 申込者の開発をモブ プログラミングのスタイルで、課題などをその場で一緒にディスカッションしながら解決、ワークロードのプロトタイプを作り上げる
  • 今後の継続開発における効率向上のために、CI/CD パイプラインの構築やテストの自動化なども目的に応じて組み込む

実施後:Retrospective

申込者へ実施内容と成果についてご報告します。
同時に、実施の過程でわかった課題や今後の取り組みと継続した支援についてディスカッションをします。

  • 申込者へ実施内容や実装したプロトタイプについて申込者関係者を含めて成果発表を実施
  • 参加者の方へのアンケート結果や、実施の過程でわかった課題について、今後の取り組みと継続した支援についてご提案
  • 必要に応じて継続内容のためのトレーニングや、内製化支援パートナーの紹介

参照記事

Google Cloud では「内製化」をトピックとしたセミナー、ブログ記事、eBook が公開されています。
Google Cloud のプロダクトに関する Tips や最新情報、お客様事例、パートナーによる支援内容などが記載されているので、ぜひご覧ください。

活用事例

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