Google には用途別のアカウントが用意されており、それぞれアカウントの特典があるのをご存知でしょうか?
一般的には Google アカウント / Google Workspace しか利用しませんが、NPO 用・学校向け のGoogle アカウントがあります。
今回は Google のアカウントの種類についてご紹介します。
目的や用途に合わせたアカウント
無料の Google アカウントだけでなく、用途や組織に合わせたGoogle のアカウントがあります。
ビジネス用の Google Workspace / Workspace Essentils、NPO用の G Suite for Nonprofits、学校用の G Suite for Education があります。
基本的には Google ドキュメントやスプレッドシート などのGoogle サービスが利用可能ですが、仕様がそれぞれ異なっています。
Google アカウント
Google アカウント は無償で利用できるアカウントで個人での利用を想定されたアカウントです。無料でありながらも殆どの Google サービスを利用できますが、高度な運用やセキュリティ設定などに制限があるため、機密情報や一体多数で共有作業に向いていません。
Google アカウントを作成するには電話番号を登録することになります。(登録は省略可能)
Google Workspace
Google Workspace は有償のアカウント サービスでビジネス シーンでの利用を想定されたアカウントです。ビジネス向けのため、個人向けの Google アカウントよりも機能は開放されており、高度なセキュリティや広い運用管理が行えるようになります。プランによって利用人数 / ストレージ / 機能が分かれているため、使用用途に合わせてプランを選択することができます。
Google Workspace を作成するには 独自ドメインが必要になります。
- Google Workspace Business Starter
- Google Workspace Business Standard
- Google Workspace Business Plus
- Google Workspace Enterprise Standard
- Google Workspace Enterprise Plus
法人やチーム向けのアカウントですが個人 1名で契約して利用することができます。 会社によっては Google アカウント(@gmail.com)をビジネスで利用されていることもあります。
2020年10月にG Suite から Google Workspace と名称変更になったため、一部のサイトでは G Suite とも呼ばれています。
Google Workspace Essentials
Google Workspace Essentials は有償のアカウント サービスです。Google Workspace は法人や組織向けに対し、Google Workspace Essentials は他のツールを使用しようしている組織やチーム向けの利用に想定されており、Google Workspace で利用できるサービスが限定されています。
Google Workspace と同じく上位プランにアップグレードすることができます。
- Google Workspace Essentials
- Google Workspace Enterprise Essentials
G Suite for Nonprofits
G Suite for Nonprofits は無料で利用できる非営利団体 向けのアカウント サービスです。非営利団体(NPO)のためのアカウントで基本的には Google Workspace と同様のサービスを利用することができますが、いくつかの利用条件を満たなさいと利用できず、申請が一番難しいアカウントとも言えます。有償の上位プランが用意されており、アップグレードすることで高度なセキュリティ管理とストレージ追加が行えます。
- G Suite for Nonprofits
- G Suite Business for Nonprofits
- G Suite Enterprise for Nonprofits
このアカウントの特典として、次の Google プログラムを利用することができます。
- YouTube 非営利プログラムの利用
- Google Earth Pro の利用
- Google Maps Platform クレジット提供
- Google Ads の無料掲載
G Suite for Education
G Suite for Education は無料で利用できる教師と生徒の学校 向けのアカウント サービスです。教育機関での利用が想定されており、Google Workspace サービスを教育用にカスタマイズされています。政府または市によって認可された学校であれば申請することができますが、個人の語学学校や営利目的の学校 などは対象外となっています。
ストレージが無制限ですが、高度なセキュリティ設定や機能の拡張を行うには有償の上位プランを利用することになります。
- G Suite for Education
- G Suite Enterprise for Education
このアカウントの特典として、次の Google プログラムを利用することができます。
- Google Maps Platform クレジット提供
- Adobe やCK-12 などの他社の教育プログラムと連動
簡易比較表:アカウントの違い
Google アカウント | Google Workspace | Google Workspace Essentials | G Suite for Nonprofits | G Suite for Education | |
料金 | 無料 | 有償 | 有償 | 無料 〜 有償 | 無料 〜 有償 |
ドメイン | @gmail.com | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン | 独自ドメイン |
ストレージ | 15 GB | 30 GB 〜 無制限 | 100 GB | 30 GB 〜 1 TB | 無制限 |
所有権 | 個人 | 組織 | 組織 | 組織 | 組織 |
機能の制限 | あり | 拡張可能 | 拡張可能 | 拡張可能 | 拡張可能 |
高度な管理 | 設定不可 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
前提条件 | 電話番号 | ドメイン所有 | ドメイン所有 | ドメイン所有 認定条件あり | ドメイン所有 認定条件あり |
特典 | 誰でも作成できる | 独自ドメインが使用できる | 独自ドメインが使用できる | YouTube 非営利プログラムの利用 Google Earth Pro の利用 Google Maps Platform クレジット提供 Google Ads の無料掲載 | Google Maps Platform クレジット提供 Adobe やCK-12 などの他社の教育プログラムと連動 |
コアサービスと追加サービスについて
Google のアカウントには「コアサービス」「追加サービス」というのがあります。
- コアサービス
- Google の利用規約とデータ処理の修正条項に該当する Gmail や Google ドライブ等のサービス。
- 追加サービス
- YouTube、Blogger、Google アナリティクス など コアサービスに含まれないサービス。
Google ドライブで保存・編集できるのがコアサービス、個々のサービスでデータが保存・編集できるのが追加サービスともいえます。
※ Google Workspace 利用規約
コアサービス
コアサービス はアカウントで利用できる Google サービスで Google の利用規約とデータ処理の規約で守られています。アカウントの種類によって対象となる Google サービスと規約内容が違います。
追加サービス
追加サービス は独立した Google サービスやプロダクトでそれぞれに利用規約とデータ処理の規約があります。
ストレージの拡張
学校用の G Suite for Education は初めからストレージ容量 無制限ですが、ビジネス用の Google Workspace、NPO用の G Suite for Nonprofits はストレージ容量が一定で上位プランにすることで段階的にストレージ容量を追加すことができます。
または、ドライブ ストレージ追加でストレージ容量を追加することができます。
ただし、プラン変更の場合はアカウント単位のため、全ユーザーのストレージ容量に影響しますが、こちらのストレージ追加は対象のユーザーのストレージだけに影響になります。
Google アカウント
無料の Google アカウントでも有償の Google One に加入することでストレージ容量を購入することができます。
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