今日から始める Google Classroom

GIGAスクール構想、ITC 環境、リモート授業の導入により授業のすすめ方やネットでのコミュニケーション方法などが従来と大きく変わりました。多くの自治体が Google GIGA School Package を導入したことで G Suite for Education または Google Classroom で授業を管理することになります。
学習管理システム（LMS）の Google Classroom は何ができるのか、どのような仕様なのかをご紹介します。

Google Classroom とは？

はじめての G Suite：Google Classroom とは？

Google Classroom（クラスルーム）は世界中の学校で利用されている課題の一元管理ができる授業支援アプリ（学校に特化したプロジェクト・タスク管理ツール）です。「誰が、どこで、どのような内容をしているのか」ということを見える化（可視化）することができるので ICT 教育における様々な課題の解決や教務での活用することができます。

Google スプレッドシートやスライドとは違って Google Classroom は管理ツールのため、操作方法や使用が異なります。Google Classroom の操作方法と概念を覚える必要があります。また、Google Classroom 単体で使用は向いておらず、Google ドキュメントや Google フォームなどとの連携すること機能が発揮します。そのため、他の Google アプリの活用方法や操作方法を学ぶ必要があります。

Google Classroom の魅力

従来の授業であった様々な問題を解決することができます。

Google Classroom のメリットの一例をご紹介します。

課題の一元管理

課題の作成&配布、生徒からの課題提出、課題の採点、フィードバック、そして集計を一貫した工程をGoogle Classroom で課題を一元管理することができます。
教師側では生徒別に提出状況、成績、生徒へのフィードバックも一覧で見ることができ、成績は自動で集計されます。

ルーブリック

ルーブリックとは学習到達度を示す評価基準で具体的な評価基準を明確にすることで生徒はより主体的に課題に取り組むことができます。
ルーブリックは課題ごとに作成することもでき、一度作成したルーブリックを他の課題に再利用することもできます。

成績データの作成と集計

Google Classroom での採点した点数、提出物、生徒の成績を管理することができます。平均点や合計点の算出も Google Classroom 上で行えます。
それらの成績を Google スプレッドシートに書き出すこともでき、成績をグラフ化、違うクラスも含めた学期成績を集計することもできます。

生徒とのコミュニケーション

Google Classroom にストリーム（掲示板）、投稿のコメントで生徒と課題に対して生徒同士や生徒と教師とのコミュニケーションすることができます。コミュニケーションには公開投稿（全体）と限定投稿（特定の人）を選ぶことができます。
また、生徒の保護者のメールアドレスを事前に登録しておくことで、Google Classroom で出された課題の概要をGmail で保護者に共有することができます。

Google アプリとの連携

Google Classroom には Google アプリの連携や自動作成を行えます。
作成したクラスには Google Meet URLが作成されているため、新しくMeet を作成することなく遠隔授業を始めることができます。また、固有のURLのため、見失うこともなくなります。
課題の期限を設定すると各クラスのサブカレンダーが自動で作成され、Google カレンダーで課題の提出期間を確認することもできます。
課題の資料や生徒からの提出物は各クラス別にGoogle ドライブに自動でフォルダが生成され、そのフォルダ内に作成した資料が格納されます。
Google Classrroom に登録されている生徒や生徒の保護者にGmail で連絡することができます。
課題にGoogle Apps（Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド）などと連携することができ、課題として投稿すると自動的にそのGoogle Appsが生徒の人数分が自動的に複製されます。

使用方法

Google Classroom を作成または参加するにはGoogle のアカウントが必要になります。
無料の Google アカウント（@gmail.com）でも無料で利用可能です。組織で使用する場合は学校向けの G Suite for Education またはビジネス向けの Google Workspace アカウントで利用することをおすすめします。

Google アカウントの種類については「@gmail.com だけじゃない、用途に合わせた Google のアカウント」をご覧ください。