【3分でわかる記事の要約(TL;DR)】
「画像生成 AI を使ってみたけれど、誤字を直せない」「一部分だけ変更したいのに全体が変わってしまう」
そんな現場の悩みを解決する新ツール「Google Pics」が登場しました。
本記事では、Google Pics の概要や利用可能なアカウント、具体的な操作手順、ビジネスでの活用シナリオまで分かりやすく解説します。
公式プレビュー動画
まずはこちらの公式プレビュー動画(約1分)で、直感的な操作感をご確認ください。
Google Pics とは?
Google Pics とは、Google のマルチモーダル AI「Gemini」をベースにした、ブラウザ上で動作する次世代の画像制作・編集プラットフォームです。「Create anything you imagine(想像したものを何でも形にする)」をテーマに開発されました。
ブラウザのアドレスバーに pics.new と打ち込むだけですぐに利用でき、デザインの専門知識や高価な編集ソフトがなくても、ポスター、チラシ、モックアップなどの実用的なグラフィックを短時間で作成できます。
Google Pics を利用できるアカウント・対象ユーザー
Google Pics は、Google の AI エコシステム(Gemini)と密接に連携しているため、以下の環境・アカウントを中心に提供されます。
| アカウント種別 | 提供状況・利用条件 |
|---|---|
| Google Workspace (法人・組織アカウント) | Gemini for Google Workspace(Business / Enterprise / Education 等のライセンス)を利用中のユーザーに優先展開。Google スライド等とのネイティブ連携がフル活用可能です。 |
| 個人の Google アカウント (@gmail.com) | Google One AI プレミアムプラン加入ユーザー、または Google Labs / テスタープログラム登録者向けに順次ロールアウトされます。 |
※ 提供地域と言語に関する注意点
Google Vids 等の先行事例と同様に、初期リリース時は一部の対象国・英語環境から順次ロールアウトされ、順次多言語(日本語含む)および対象地域の拡大が行われます。
従来の画像生成AIとの比較
| 項目 | 一般的な画像生成 AI | Google Pics |
|---|---|---|
| 編集アプローチ | プロンプトを変えて全体を再生成 | 指定したパーツやテキストのみを部分編集 |
| テキスト修正 | 文字が崩れやすく、打ち替えは困難 | 文字をクリックして直接打ち替え可能 |
| 多言語対応 | 言語ごとにプロンプトを再実行 | ワンクリックで全体のレイアウトを保ち翻訳 |
| 業務連携 | 生成後に画像をダウンロードして配置 | Google スライド等の中で直接呼び出し・置換 |
Google Pics の5大主要機能
1. オブジェクトの個別分離と部分置換(Isolate objects)
画像内のイラスト、アイコン、装飾などを AI がパーツ単位で自動認識します。変更したいパーツをクリックし、「タコスのイラストに変えて」とプロンプトを入れるだけで、全体のトーンや構図を壊さずにピンポイント差し替えが可能です。
2. 画像内テキストの直接打ち替え(Edit text directly)
デザイン上の文字をクリックして「Edit text」を選ぶだけで、ワープロ感覚で文字を打ち替えることができます。フォントの種類、立体感、ライティングが自動で維持されます。
3. ワンクリック多言語ローカライズ(Localize with one click)
「フライヤーをスペイン語にして」と指示するだけで、タイポグラフィのレイアウトや世界観を保ったまま、ポスター内の全テキストが自動翻訳・再構成されます。
4. Google Workspace ネイティブ統合
Google スライド上の商品写真を選択し、Google Pics を起動して「モダンな庭に置いて」と指示するだけで、白抜き画像にリアルな背景を合成してスライドへ自動反映できます。
5. リアルタイム共同編集
Google ドキュメント同様に URL を共有するだけで、チームメンバーと同じキャンバス上でプロンプトの調整やレビューが可能です。
【図解手順】Google Pics の実践的な使い方
基本操作はすべてブラウザ上で完結します。5つのステップで解説します。
Step 1:プロジェクト開始と画像生成
- ブラウザで
pics.newにアクセスします。 - 画面下のプロンプト入力欄に、作成したいビジュアルの指示を入力します。
入力例:1970s retro-modern vector poster for "OAKWOOD STREET FAIR"...(1970年代風レトロモダンなストリートフェアのポスター) - 候補の中からベースとなるデザインを選択します。
Step 2:パーツのピンポイント差し替え
- 差し替えたいイラストやアイコンの上にマウスを重ねます(AI がオブジェクトを青枠で自動検出)。
- 対象をクリックし、指示を入力します(例:
An illustration of a taco)。 - 「Add」をクリックすると、選択したパーツだけがタコスのイラストに置き換わります。
Step 3:画像内テキストの直接修正
- 修正したい文字(例:ギフトボックスの印字)をクリックします。
- 「Edit text」を選択し、新しい文字列(例:
THANK YOU FOR BEING A VALUED CUSTOMER)を入力します。 - 「Save」を押すと、元のフォント・質感を保ったままテキストが置き換わります。
Step 4:デザインの多言語ローカライズ
- プロンプト欄に
Translate the flyer into spanish(スペイン語に翻訳して)と入力して送信します。 - 見出しや詳細情報が、レイアウトを保持したまま一括でスペイン語に置き換わります。
Step 5:Google スライド上でのプロダクトステージング
- Google スライドを開き、配置済みの白抜き商品画像(例:芝刈り機)を選択します。
- 「Edit with Google Pics」をクリックします。
Stage this lawn mower in a modern backyard with warm lighting...(この芝刈り機をモダンな裏庭に配置して)と指示します。- 自然な影や光が反映された背景が生成され、「Replace image」をクリックするだけでスライド上の画像が置き換わります。
現場で役立つ実践ユースケース
① マーケティング・店舗運営:イベント告知・ポスター制作
- 活用法:季節のフェア、マルシェ、セール告知チラシの制作。
- メリット:日程や出店者の変更があっても、テキストをクリックして打ち替えるだけで即修正可能。
② 営業推進・商品企画:スライド資料の商品モックアップ作成
- 活用法:提案スライド内で、自社商品を「オフィス」「一般家庭」などのリアルな利用シーンに馴染ませる。
- メリット:高額なスタジオ撮影や切り抜き合成作業を行わずに、説得力のある提案書を即日作成可能。
③ グローバル展開:多言語クリエイティブの量産
- 活用法:訪日観光客(インバウンド)向け案内POP、多言語Webバナーの展開。
- メリット:各国のデザイナーに依頼することなく、1つのベースデザインから複数言語版を瞬時に生成。
よくある質問(FAQ)
Q1. Google Pics は無料の Google アカウントでも使えますか?
順次一般アカウント向けにも開放される予定ですが、当初は Google Workspace(Gemini アドオン搭載アカウント) や Google One AI プレミアムプラン 契約アカウントなど、Gemini 拡張プラン利用者が優先される見込みです。
Q2. どこからアクセスすれば使えますか?
ブラウザのアドレスバーに pics.new と入力することで、直接エディタにアクセスできます。
Q3. 専門的な画像編集ソフト(Photoshop 等)の知識は必要ですか?
不要です。すべての操作は「自然言語による指示(プロンプト)」と「クリック&文字入力」で完結するため、初心者でも直感的に扱えます。
Q4. 日本語でのプロンプト入力や編集に対応していますか?
動画内のデモは英語ですが、Gemini のマルチリンガル機能により日本語プロンプトの解釈や、ワンクリック翻訳機能を使った日本語フライヤーの生成にも対応していく予定です。
まとめ:Google Pics で広がる実務デザインの可能性
Google Pics は、単なる「画像生成 AI」の枠を飛び越え、ビジネスの実務現場で本当に求められていた「微修正・文字変更・業務連携」を具現化した実践ツールです。
pics.newによる即時起動- パーツ・テキスト単位の高精度なインライン編集
- Google Workspace 連携による圧倒的な生産性向上
日常的にプレゼン資料を作成する営業担当者から、バナーやチラシを手掛けるマーケターまで、幅広いビジネスパーソンの制作スピードを劇的に加速させます。対象アカウントをお持ちの方は、ぜひブラウザから pics.new にアクセスし、その進化を体験してみてください!









