2023年 3月にメディア向けの記事購読者募集サービス「Reader Revenue Manager」が 7月 12日から日本語でも利用可能になりました。
Reader Revenue Manager は、Google パブリッシャー センターのコンテンツの一つです。
この記事は、Reader Revenue Manager について、サイトを収益化する方法についてご紹介します。
Reader Revenue Manager について
Reader Revenue Manager を定期購入や資金提供に利用することで、読者エンゲージメントを高め、収益源を多様化します
Google Reader Revenue Manager (RRM) は、Google 社が提供するコンテンツ マネタイズ ツールでニュースメディアやコンテンツ クリエイターが Google を通じてより簡単に収益を行うことができます。
Reader Revenue Manager を使用すると Web サイトに「寄付 (投げ銭)」「コンテンツの定期購読 (ペイウォール)」の収益プランを追加でき、広告以外で収益を行なえます。また、Google Search Console や Google アナリティクスと連動することで読者のエンゲージメントを高めることができます。
このツールを利用するには Web サイトを Google ニュースへの登録が必要となります。
ツールは無料ですが、収益の 5 %が Google の手数料として収益金額から差し引かれ、Google お支払いセンターを通じて収益を受け取れます。
特徴/メリット
読者とのつながりを保つ:読者は Google アカウントにログインしていればどこでもログインしたままになります。
視聴者と直接つながる:読者は自分のメール アドレスを共有できます。
読者を変換する:読者はより速く、より安全なチェックアウトにより簡単に購読できます。
最小限の技術スキルで起動:コードを書かなくても、支払いを管理し、読者エクスペリエンスを向上させることができます。
低い取引手数料で支払いを回収:クレジット カード手数料を含め、取引ごとにわずか 5% です。
Reader Revenue Manager を導入するには
Reader Revenue Manager は「Google ニュース」への登録が必要になります。
その後、Google 審査を受け、コードを Web サイトに追加することで始めれます。
1. Google ニュースへの登録
Reader Revenue Manager を利用するには Google ニュースに登録が必須になっています。
Google パブリッシャー センターで Web サイトを Google ニュースに登録申請することができます。
ロゴやコンテンツ情報を入力し、Google ガイドラインに準拠していれば 1週間程度に承認されます。
2. Reader Revenue Manager の審査
Google ニュースへの登録が承認されると Google パブリッシャー センターで「Reader Revenue Manager」が表示されます。
利用規約に同意し、Reader Revenue Manager の利用申請後、数日中に Google の審査が完了します。
3. コードの追加
Reader Revenue Manager の利用が承認されると収益プランを設定することができます。
収益プランの内容を設定し、指定されたコードを Web サイトに追加することで Reader Revenue Manager で収益化を始めれます。
※ Reader Revenue Manager は WordPress プラグインではありません。
どのように収益化を行うのか?
Reader Revenue Manager では、「資金提供 (寄付)」「定期購入 (サブスクリプション)」のどちらかの収益プランを選択することができます。
プランの期間/金額を設定することができます。
収益プランについて
Reader Revenue Manager を用いることで複雑なシステム構築を必要とせず、収益プランを始めることができます。
資金提供 (寄付)
資金提供は、コンテンツを無料のまま配信し、読者による寄付を募ることができます。寄付を望まない読者は拒否でき、その後もコンテンツにアクセスすることができます。
設定次第で資金提供した方のに広告を非表示することもできます。
定期購入 (サブスクリプション)
定期購入は、ペイウォール (閲覧制限) を設定することでコンテンツへのアクセスを希望する読者にサブスプリクション (定期購読) を促すことができます。
ペイウォールは、一部のコンテンツのみがサブスクリプション読者がアクセスができ、他のコンテンツは無料のまま配信することもできます。
金額に設定について
収益プランの金額や期間を設定することができます。
期間は、「月単位」「四半期単位」「半年単位」「年単位」「1回限り」から選ぶことができます。
金額は、0.99 〜 400 USD 以上の相当の JPY を設定することができます。
収益の支払いについて
Reader Revenue Manager で得た収益は、Google お支払いセンターを通じて収益の合計金額が 100 円以上の場合に毎月 15日に支払いが行われます
受け取り方法は、登録した日本の銀行口座に振り込まれます。
他の国から他通貨で行われた場合、日本円に両替されます。
利用料金
Reader Revenue Manager は無料で利用することができますが、収益の 5% が Google に徴収されます。
また、租税は販売価格から差し引かれます。
手数料 | 徴収 |
---|---|
ツール利用料 | 0円 |
Google 手数料 | 収益の 5% |
銀行振込 手数料 | 0円 |
租税 | 読者の支払う通貨/国によって異なる 日本 (JPY):11.1% 米国 (USD):0% 台湾 (TWD):5.3% シンガポール (SGD):8.7% |
気になるアレコレ (FAQ)
はい、Reader Revenue Manager は無料です。
また、コンテンツが 1つも売れなくても費用が発生することはありません。
収益の 5%が手数料として Google に徴収されます。また、租税がかかります。租税は設定した金額から差し引かれます。
一部のコンテンツのみにペイウォール設定することで単体販売ができます。
支払い情報は Google アカウントと紐づいているお支払いプロファイルが利用されます。
お支払いプロファイルは、Google お支払いセンターから設定することができます。
Reader Revenue Manager は個人・企業でも利用することができます。
個人は「本人確認書類」、企業は「組織情報を証明するモノ」と提出書類が異なります。
為替レートに応じて、JPY で支払われます。
支払われる通貨は お支払いプロファイルに基づいています。
新しいお支払いプロファイルを作成することでその国の通貨で受け取ることができます。ただし、現地の銀行口座が必要です。
Google お支払いセンターのサブスクリプションとサービスから収益金額を確認できます。
報酬の受け取りは、日本にある、日本円建ての銀行口に支払われます。
口座の登録は Google お支払いセンターから設定できます。
いつも掲載内容を参考にさせていただいております。
>一部のコンテンツのみにペイウォール設定することで単体販売ができます。
とのことですが、この単体販売制御は管理画面のどの設定がトリガーとなっているかご教示いただけないでしょうか?
(product IDでしょうか?)
Reader Revenue Manager はプロダクト ID でプランの提示制御することができます。
プロダクト ID はラベルで、ラベルに紐づいたコンテンツ ページのみに表示されます。
詳しくは「Reader Revenue Manager の設定について」をご覧ください。
ありがとうございます。追加された記事も見ながら設定してみます。