※ 個人がまとめた情報のため、誤情報や内容が古い場合があります。必ず公式ページを確認してください。
10月16日 からGoogle公式「Google Workspace ご紹介セミナー(ウェビナー)」が開催されます。
10月 6日に公式Google Cloud Blog「Google Workspace のご紹介」にて、企業向けサービス「G Suite」を「Google Workspace」にブランド名の変更(リブランド)したことを発表しました。
そして、UI の刷新や サービス内容/月額プランにも変更点がありました。
リブランドされたGoogle Workspace は、2020年 初めの開催されたGoogle Meet の統合発表時には名前を出ていました。そして、今回で4度目の改称になります。
※ G Suite(Google Workspace)管理者 向けの発表はG Suite Updates「Introducing Google Workspace and a new set of offerings to better meet your needs」で詳細が紹介されています。
Google Workspace への移行について
現在、G Suite を契約中(利用中)であれば「G Suite」として利用することができます。強制的にGoogle Workspace へと切り替えのは契約更新日になります。
または、手動でGoogle Workspace に移行することができますが移行後はG Suite に戻ることができないのでご注意ください。
※ G Suite のままであれば「ストレージ無制限」「ユーザー数上限なし」ですが、いずれGoogle Workspace へと移行しなければならない日が来るのでその日に備えてEnterprise へのアップグレード、または別サービスを利用などの準備をしておく必要があります。
公式サイトについて
発表日(10月6日)ではG Suite とGoogle Workspace の公式サイトが別々がありアクセスすることができました。現在は、G Suite 公式サイトにリダイレクト設定が行われているため、G Suite 公式サイトは見れなくなっています。
- G Suite 公式ページ:https://gsuite.google.co.jp/
- Google Workspace 公式ページ:https://workspace.google.co.jp/
管理ヘルプは「Google Workspace 管理者 ヘルプ」に名称が変わっただけでURL に変更はありません。ただし、G Suite からGoogle Workspace へとリライト中で「G Suite の情報が残ったまま」になっています。。
- Google Workspace 管理者 ヘルプ:https://support.google.com/a#topic=4388346
Google Workspace の提供時期について
G Suite Updates「Introducing Google Workspace and a new set of offerings to better meet your needs」 にGoogle Workspace への切り替えスケジュールが記載されています。
プライマリドメイン管理者(G Suite/Google Workspace)については、10月16日 金曜日(アメリカ時間)までにGoogle から組織への具体的な影響と概要メールが送信されるそうです。
Google Workspace の新機能をすぐに利用したい場合はリリース方式を「即時リリース」に変更する必要があります。
リリース方式の設定を確認するには「G Suite 新機能のリリース設定」をご覧ください。
エンドユーザー(一般ユーザー)については、今後数週間に渡ってGoogle Workspace の名称変更とアイコンがプロダクトのとプロパティ全体に反映されるようです。
Google Workspace で変わること
G Suite からGoogle Workspace で変わったこと/変わることを、ざっくりとまとめてみました。
- ブランド名が変更になること。
- Google アプリケーションのアイコンが変わること。
- G Suite のエディション名が変更されたこと。
- 新しいエディションが追加されたこと。
- ストレージ内容が変更されたこと。
- ストレージの追加オプションが廃止されたこと。
- エディションによりユーザー数の上限が異なること。
- セキュリティ制御や監査ログ Google Vault が利用できるエディションが変わったこと。
- エディションによってGoogle Meet で使える機能が異なること。
- Google のコラボレーション ツールが1つの作業場所(スペース)になること。
Google Workspace 管理者 ヘルプ「G Suite transition to Google Workspace FAQ(英語)」にG Suite からGoogle Workspace に移行する際の影響について記載されています。
エディション(プラン)変更
変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
G Suite Basic 30 GB のストレージを備えた、ビジネスに最適なオフィス スイート | Google Workspace Business Starter ユーザーあたり 30 GB のストレージを備えた、ビジネスに最適なオフィス スイート |
G Suite Business 無制限のストレージとアーカイブ機能の追加 | Google Workplac Business Starter 強化されたコラボレーション ツールや生産性向上ツールと、追加の保存容量 |
Google Workplac Business Plus 強化されたセキュリティとコンプライアンスを備えた高度な会議機能 | |
Google Workspace Enterprise Standard エンタープライズ レベルのセキュリティと管理機能を備え、保存容量無制限の生産性向上ツールとコラボレーション ツールのフルセット | |
G Suite Enterprise 高度な管理と機能の追加Search | Google Workplac Enterprise Plus 最も高度なセキュリティとコンプライアンスの機能を備えた、保存容量無制限の生産性向上ツールとコラボレーション ツールのフルセット |
料金/ユーザー数 上限
G Suite プランと料金を変更もなく引き継がれていますがEnterprise 料金が変更されました。また、Google Workspace に新しいプランの追加されました。
そして、Google Workspace を利用できるユーザー上限数が設けられました。
ユーザー数 300名 未満は「Business Starter」「Business Standard」「Business Plus」を利用できますが、ユーザー数 300名 以上は「Enterprise」のみになります。
※ ユーザ数 300名 未満でもGoogle Workspace Enterprise を使用できます。
プラン | 変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
Business Starter(Basic) | 680 円 | 680 円 ユーザー 300名 未満まで |
Business Standard(Business) | 1,360 円 | 1,360 円 ユーザー 300名 未満まで |
Business Plus | 2,040 円 ユーザー 300名 未満まで | |
Enterprise Standard | 3,000 円 | 2,260 円 ユーザー 300名 以上 |
Enterprise Plus(Enterprise) | 3,000 円 | 3,400 円 ユーザー 300名 以上 |
G Suite Basic 300 人以上で利用している場合
こちらもGoogle Workspace サポートに問い合わせてみました。
G Suite Basic で尋ねましたがG Suite Business/Enterprise を利用していても、Google Workspace Enterprise への移行になりそうです。
300名以上のご利用の場合は移行の際には、Enterprise のエディションのご利用をいただくこととなります。
Google Workspace Support からの回答
しかしながら、移行の完了時期に関しましてはまだ予定などが無い状況となりますので、しばらくBasicのままのご利用は可能となっております。
Enterprise への移行をいただく際には、営業へのお問い合わせとなります。
Google ドライブ:容量変更
Google ドライブのクラウド ストレージ容量が変更になりました。
Business Starter(Basic)は従来のままですが、G Suite Business/Enterprise の5 ユーザー以上のクラウド ストレージ 無制限がなくなり、ユーザー当たりの固定ストレージになりました。
プラン | 変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
Business Starter(Basic) | 30 GB | 30 GB |
Business Standard(Business) | 1 ユーザー 1 TB 5 ユーザー以上で無制限 | 1 ユーザー 2 TB 無制限 廃止 |
Business Plus | 1 ユーザー 5 TB 無制限 廃止 | |
Enterprise | 1 ユーザー 1 TB 5 ユーザー以上で無制限 | 容量 無制限 |
Google Workspace サポート公式に「Google ドライブ 無制限」について問い合わせてみました。確認したところ、Google Workspace Business には「固定ストレージ」、Google Workspace Enterprise のみが「ストレージ無制限」になります。
G Suite Businessは、Business Standard とBusiness Plus に分かれまして、
– Business Standard:2TB
– Business Plus:5TB
となっております。Enterprise エディション のみがストレージ無制限になります。
Google Workspace Support からの回答
ストレージの追加オプションについて
では、Google ドライブ ストレージの追加オプション について問い合わせたところ、以下の回答が返ってきました。
この度の変更に伴い、管理コンソール上での追加ストレージ購入はご利用いただけなくなくなっておりますため、追加の容量が必要となった場合には、以下のいずれかの方法にてご対応いただけますようお願いいたします。
<オプション 1: ユーザーを追加しプール容量を増やす>
Google Workspace Support からの回答
– 新規ユーザーのアカウントを追加する – Google Workspace 管理者 ヘルプ
<オプション 2: 別のエディションへアップグレードをする>
– Google Workspace のエディションを切り替える – Google Workspace 管理者 ヘルプ
高度なセキュリティ制御
G Suite では利用できていたセキュリティやログ 項目が、Google Workspace では利用できなくなっています。
Google Vault
プラン | 変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
Business Starter(Basic) | ||
Business Standard(Business) | ✓ | |
Business Plus | ✓ | ✓ |
Enterprise(Enterprise) | ✓ |
データ リージョン
プラン | 変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
Business Starter(Basic) | ||
Business Standard(Business) | ✓ | |
Business Plus | ✓ | |
Enterprise(Enterprise) | ✓ |
データ損失防止(DLP)
プラン | 変更前(G Suite) | 変更後(Google Workspace) |
Business Starter(Basic) | ||
Business Standard(Business) | ||
Business Plus | ✓ | |
Enterprise(Enterprise) | ✓ |
Google Meet 機能について
Google Workspace エディションによって使える機能が異なります。
G Suite のときは機能の切り分けはありませんでしたが、エディションよって参加人数上限と使用時間が異なっておりました。
Google Meet ライブ ストリーミング はG Suite Enterprise でしたが、Google Workspace Enterprise のみ利用できます。
機能 | Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise |
管理用コントロール | ✓ | ✓ | ✓ | |
挙手 | ✓ | ✓ | ✓ | |
ブレイクアウト セッション | ✓ | ✓ | ✓ | |
アンケートと Q&A | ✓ | ✓ | ✓ | |
出欠状況の確認 | ✓ | ✓ | ||
ノイズ キャンセル | ✓ | |||
ドメイン内ライブ ストリーミング | ✓ |
Google がGoogle Workspace でしたいこと
各公式ページを見ているとリブランドで次のことをしたいのではないかと思います。
中小企業と大企業 とで利用プランを切り分け
G Suite ではプランのユーザー上限はありませんでしたが、Google Workspace では「300 ユーザー未満」「300 ユーザー以上」で利用できるプランが明確になりました。
- 300 ユーザー未満の中小企業:「Business Starter」「Business Standard」「Business Plus」。
- 300 ユーザー超の大企業:「Enterprise」
Google の作業スペースを1つに
今まではGoogle ドキュメント / スプレッドシート / スライド などのコラボレーション ツールではGoogle アカウント(別名:Gmail アカウント)またはG Suite アカウントが必要でしたが、アカウントを持たないユーザーでもそれらのGoogle コラボレーション ツール にアクセス / 閲覧 / 編集? ができるようになりました。
Google Workspace でメインとして追加される機能の説明を見るとアカウント有無を問わず、Google コラボレーション ツールで作業ができる取り組みをすると記載されていました。
Leave a Reply
View Comments