Google Cloud Platform(GCP)にはスキルや専門知識の証明として Google Cloud 認定資格が用意されています。Google Cloud 認定資格は Google が提供している資格で Google Cloud プロダクト(GCP / Google Workspace / Firebase など)を使ったクラウドの専門知識・スキル・能力を証明する資格です。
各技術的な専門知識を証明するため、「ユーザー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3つのレベルに分かれています。
アソシエイト認定資格とは
アソシエイト 認定資格は 6 か月以上の GCP の実務経験とされており、GCP コアサービスの概要やクラウドの一般的知識レベルに該当します。
クラウドを始める方・不慣れな方の出発地点で、Google Cloud でプロジェクトのデプロイ、モニタリング、管理を行うための基礎スキルを習得するの最適で、プロフェッショナル 認定資格へのステップアップ資格で Google Cloud 入門資格とも言われています。
Associate Cloud Engineer について
Associate Cloud Engineer は、アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの管理を行います。Google Cloud 上の Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを利用するデプロイ済みソリューションを管理するために、Google Cloud Console とコマンドライン インターフェースを使用して一般的なプラットフォームベースのタスクを実行できます。
Associate Cloud Engineer では次の能力が評価されます。
- クラウド ソリューション環境の設定
- クラウド ソリューションの計画と構成
- クラウド ソリューションのデプロイと実装
- クラウド ソリューションの正常なオペレーションの確保
- アクセスとセキュリティの構成
試験概要
- 回答形式:択一選択 問題、複数選択 問題
- 試験時間:120 分
- 問題数:50 問
- 試験言語:英語、日本語、スペイン語、インドネシア語
- 試験形式:遠隔監視オンライン試験、オンサイト監視試験
- 試験料:75 USD
試験申し込みはGoogle Cloud Webassessor から申し込みすることになります。
Webassessor で表示されている言語が受験時の言語になります。
出題範囲
出題範囲は、公式 Associate Cloud Engineer 認定試験ガイドにかなり細かく出題範囲・項目が記載されています。
試験形式
試験形式は、センター会場で専用 PCを使った「オンサイト監視試験」、個室でオンラインでの「遠隔監視オンライン試験」です。会場(試験)の開始前に写真付き身分証明書(2種類)と受験者承認コードの提示が必要になります。
私物の持ち込み(飲料水や腕時計も含む)・手首や腕輪周りが隠れるジャケットや上着は禁止されており、チェックが行われます。
試験中に休憩や水分補給をとることはできず、試験中に休憩をとった場合は不合格になります。
指定された試験開始時刻前であれば受験日程を変更することができますが、以降の変更は変更手数料またはキャンセル料がかかります。
- オンサイト監視試験(試験会場)は 72 時間前。
- 遠隔監視オンライン試験(リモート)は 24 時間前。
合否発表
試験結果は、試験提出ボタンをクリックしたあとに表示されます。
合格基準は非公開で正答率等は表示されず、「暫定合格」「不合格」かのみ表示されます。
採点対象外の問題が少数含まれている可能性があると記載されていますがどの問題かは公開されいません。
合格
暫定合格後から1週間以内に合格メールが届きます。
合格メールから Associate Cloud Engineer のデジタル証明書を取得することができます。Google Cloud 認定グッズは、2018年度には実施されていましたが現在はプロフェッショナル認定資格のみとなっています。
Google Cloud 認定資格のデジタル証明書は Google Cloud Certified directory で管理されており、資格を一般公開、LinkedIn プロフィールに追加、SNSでの共有することができます。
不合格
試験に不合格となった場合、一定期間後に再試験を行うことができます。
ただし、受験回数は言語や実施方法を問わずカウントされ、再受験が可能となるまでの期間も受験回数に応じて適用されます。
- 2回目の試験:1回目の試験から 14日後に申し込み可能。
- 3回目の試験:2回目の試験から 60日後に申し込み可能。
- 4回目の試験:3回目の試験から 1年後に申し込み可能。
認定資格に基づいたラーニング パス
理解を深める
- Coursera – Google Cloud Platform Fundamentals: Core Infrastructure 日本語版
- Coursera – Architecting with Google Compute Engine 日本語版専門講座
- Coursera – Getting Started with Google Kubernetes Engine 日本語版
実践する
- Qwiklabs – Getting Started: Create and Manage Cloud Resources
- Qwiklabs – Perform Foundational Infrastructure Tasks in Google Cloud
- Qwiklabs – Set up and Configure a Cloud Environment in Google Cloud
- Qwiklabs – Google Cloud Essentials
- Qwiklabs – Cloud Engineering Quest
準備をする
- Coursera – Preparing for the Associate Cloud Engineer Exam
- Google Cloud – Associate Cloud Engineer の模擬試験
試験を受ける
試験の準備ができれば、Google Cloud Webassessor から試験を申し込みます。
試験の対策・準備を行う
認定資格チャレンジ キャンペーンを活用する
Google Cloud 公式の認定資格チャレンジが定期的に開催されており、Qwiklabs、また Coursera のコースを無料で利用することができます。
有償のサービスやトレーニングを受ける前にキャンペーンが実施していないか確認しておくとお財布に優しいです。
模擬問題集で体系的を理解する
学習の底上げとして、模擬試験を活用することで問題傾向やGCP サービスを深く理解することができます。
- Udemy:【GCP認定資格】Google Cloud Platform Associate Cloud Engineer模擬問題集
- Cloud Smog:Associate Cloud Engineer 模擬問題集
書籍で体型的に理解する
GCO 全体のサービス概要やGoogle 思想について理解を深め、クラウド アーキテクチャを学ぶことができます。
- Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド
- GCPの教科書
- Official Google Cloud Certified Associate Cloud Engineer Study Guide (English Edition)
動画で系統的に理解する
Google 主催で各 GCP プロダクトの概要や活用事例のウェビナーやハンズオンが開催されており、無料で参加することができます。過去のイベントも申し込みすることで閲覧ができます。
また、各 GCP プロダクトの概要や仕様、活用事例などの動画が公開されています。
- Google Cloud Platfrom イベント アーカイブ
- [オンライン ハンズオン] はじめてみよう Google Cloud Platform Online Handson
- YouTube チャンネル:Google Cloud Platform
- Google Cloud 放送番組:Cloud OnAir
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