Google アナリティクス(ユニバーサル) のデータを Google Cloud Platform (GCP) の BigQuery にエクスポートするには Google アナリティクス 360(有償)を利用する必要ありましたが、Google アナリティクス 4(GA4)では無料で BigQuery にリンク・エクスポートができるようになりました。
※ BigQuery は規定された一定のボリュームを超えるとコスト(従量課金制)が発生するのでご注意ください。
前提
- Googla アナリティクス 4 のプロパティの編集 権限があること。
- GCP プロジェクトのオーナー 権限があること。
- GCP プロジェクト の BigQuery API が有効であること。
BigQuery の無料枠
Google Cloud には無料枠プロダクトがあり 以下の使用条件内であれば BigQurey も無料で利用することができます。
- ストレージ:毎月 10 GB まで無料。
- クエリ:処理されるクエリデータは毎月 1 TB まで無料。
- BigQuery ML の CREATE MODEL クエリ:CREATE MODEL ステートメントを使用するクエリで処理されるデータは、毎月 10 GB まで無料。
クレジットカード情報を登録にしていない場合は、BigQuery サンドボックス を有効にする必要があります。BigQuery サンドボックス と 無料枠では使用量上限が異なっており、BigQuery サンドボックス では有効期限は 60 日間になっています。
クレジットカード情報を登録(課金を有効)にしている場合は上記の BigQuery 無料枠 の上限が適用されます。
GCP での設定
GCP にアクセスして上部の検索バーに「BigQuery API」と入力し、BigQuery API 項目をクリックします。
BigQuery API を[有効] にします。
既に使用したことがある場合はAPI が有効になっています。
Google アナリティクス での設定
Google アナリティクス にアクセスして、GA4 プロパティの設定を開き、[BigQurey のリンク設定] をクリックします。
[リンク] をクリックし、GA4 データをエクスポートする先の GCP プロジェクトを選択します。
データ ロケーションを米国(us)から 適当なリージョンに変更して、[次へ] を選択します。
後でリージョンを変更することはできません。変更するにはこのリンク設定を削除して新しく作成する必要があります。
※ BigQuery 無料枠は「毎月 10 GB のストレージ」のため、どのデータロケーション(リージョン)を選んでも適用されます。
頻度の「毎日」「ストリーミング」にチェックを入れて、[次へ] をクリックします。
設定を確認して [送信] をクリックします。
GA4 のデータを BigQurey エキスポート にするリンク設定は完了となります。
GA4 デーアセットの確認
GCP にアクセスしてビックデータから[BigQuery] を選択します。
左サイドバーのリソースにGA4 プロパティのデータセットが作成されていることを確認します。
※ 作成した当日にはデータをエクスポートされていません。エキスポートされるのは設定を作成した翌日から行われます。
エクスポートの停止方法
GA 4 からのエクスポートを停止(同期中止)するのは、GA4 プロパティ設定から削除することができます。
BigQuery のデータを削除するには、GCP の BigQuery 画面から削除することができます。
参照記事
- Google アナリティクス ヘルプ:BigQuery Export を設定する
- Google アナリティクス ヘルプ:Google アナリティクス 4 プロパティの BigQuery Export
- marketechlabo:Googleアナリティクス4プロパティのデータをBigQuery出力する
- note:非エンジニアがGoogle Analytics 4とBigQueryを使って3時間でSQLをマスターする(クエリサンプル、練習問題付き)
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